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夢アイデアコラム

第23回夢アイデアまちづくりの審査を終えて

令和8年1月

 今回で23回目を数える「夢アイデア まちづくりに関する提案の募集」が今年度も開催され、2025年11月29日には恒例の「夢アイデア交流会2025」が開催されました。

 私は前任の中川委員より審査委員を引き継ぎ、23回の交流会のうち直近数回の審査委員の経験でしかないのですが、先ず23年にわたりこのような企画と催行がずっと継続してきたことに対し、ご関係の皆様に深く敬意を表したいと思います。そして、審査委員就任以来、毎年、皆様からの素敵な、素晴らしいアイデアにふれることが出来るのを何よりの楽しみにしております。

 この夢アイデアのコンセプトは「夢のような話を、本気でしよう!」ということだと承っております。そういう中で、私は審査委員として、本当に全く夢のようなことを念頭に置いて審査するのか、それともある程度実現の可能性を視野に入れつつ、その実現にも多かれ少なかれヒントが提案され、ご関係の方々に最終的な実現を求めるものを良し、とするのか、いつもそのはざまでどちらを優先して審査すべきか、ということが毎年の悩みとなっております。

 確かに私自身が小中学生の時代には夢であった科学技術のここ数十年の進歩、例えばパソコンの普及ですとか、AIやチャットGPTなどはその一端でしょうし、医療技術の進歩にも目を見張るものがあります。

 ですが、私は特にジュニアの方々に対しては、純粋に、素直に、世の中でこういうものが本当に実現すると素敵な素晴らしい世の中になるのでは!という提案を期待します。そのような一見荒唐無稽に思えるようなことでも、いつの日か実現できるのかもしれませんし、そんな素晴らしいアイデアを実現するのは我々大人であり、関係する方々の情熱であり努力なのかもしれないと思っております。

 さて、今年もジュニアの部、一般の部合わせて北海道から沖縄まで、年齢も7歳から85歳の方まで70点近いアイデアのご応募をいただきました。やはりわが国や現在の世界が抱える高齢化や人口減少、環境問題といった事柄への関心、そしてネット社会での人と人との結びつきのあり方やネットワーク化に皆様のご関心があり、特に今後の我が国の進むべき方向性の一端について暗示や提言を多くいただきました。

 まずジュニアの部ですが、交流会で発表をいただいた杉本勇人さんの「農家と若者をつなぐアプリで荒れ地をみらいの畑に」や、木場朋希さんの「みんなでコンポストを作れば、どれだけ生ごみや処理費用を削減できるか考えてみた!」、そして城山怜さんの「おとなが元気になる街づくり」はどれも問題意識として素晴らしく、また、楽しいアイデアであり、踏み込んだ調査に基づく内容であったと思います。今後もふと感じる問題意識や夢を持ち続け、我々に気づきを与え、提案していただきたいと思います。

 また、一般の部では、交流会で発表をいただいた権藤凛香さんの「エルダニア 高齢者が主役の未来型まちづくり構想―安全安心なモビリティと共に創る夢タウンー」や井下佳那さん・木下聖奈さんの「記憶をつなぐ思い出の公園」、友田博さんの「第三セクター鉄道のサブスク化を考える~松浦鉄道『MRフリーダムパス』導入の可能性について~」をはじめ、皆様から、文字通り夢のような素敵なお話や、鋭い問題意識から改善、実現についてのご提案まで多様なアイデアをいただきました。近々実現可能と思われるものはその場限りとするのではなく、皆様の問題意識を大切に、そのネットワーク化や実現に向けて、我々やご関係の方々でもって引き続き努力していくべきと考えますし、夢アイデアについては、そんな思いをこれからも持ち続けていただき、ともすれば日々の生活で忘れてしまいがちな夢の実現に思いを馳せていただきたいと思います。

 このほか、残念ながら交流会での発表はいただけなかった方々にも、それぞれ素敵な夢アイデアを多くご提案いただいたことに改めて感謝したいと思います。

 この「夢アイデア まちづくりに関する提案」が今後とも続いていけますよう、私も関係者の一員としていささかなりともお力になれればと思いますし、もっともっと広い範囲の方々からの応募をいただけるよう、私も何らかのお手伝いが出来ればと考えております。

 最後に、改めてご関係の皆様のご理解ご支援と、ご応募いただける方々からの素敵で意慾的な夢アイデアをお願いし、併せてまた次回の私の楽しみとさせていただきたいと思います。皆様、改めましてありがとうございました。



    (一社)九州経済連合会 顧問 (前 専務理事)
平 井  彰
夢アイデア審査委員(令和5年~)

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